素材選び
【鋼材】業界で最も評価されている株式会社プロテリアル(旧:日立金属株式会社)鋼材を使用。刃物に適した「SUS440C」と、更に硬さ・粘さ・対靱性に優れた当社のオリジナル鋼である「ATS314」を主として使います。
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鍛造工程
【刃材・柄材造り】鋼板を刃材・柄材上に切断します。
【熱間鍛造】熱を加えながら叩いて鍛え、同時に成型します。丸棒からではなく、板材からの鍛造にすることで組織が均一になります。金属を高温度に加熱すると、表面が酸化して結晶粒が粗大してしまいます。また必要以上に熱くなると柔らかくなり過ぎ、加工後に変形してしまうという危険性があります。金属組織を傷めないため、できるだけ温度を低く抑えた鍛造方法(低温鍛造)にこだわります。
【真空焼鈍】その後、球状化焼鈍を行って組織を調整します。
【冷間鍛造】また冷間鍛造を行った後にも球状化焼鈍を行い残留応力除去をします。これは鋼材にかかる負担を少なくするために行っています。
【真空焼鈍】
【バリ抜き】パーティング切断加工(バリ抜き)は温度をかけず冷間で行っていることから、さらに組織にかかる負担は少ない。
他社の場合、形状を熱間連続鍛造で作っている場合が多く、一度に2回~3回型打ち鍛造を行いその際にパーティングの切断も一度に行うことから、高温にて処理しなければなりません。
【コイニング】鋏の肌をキレイにします。
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機械加工工程
【基準 センター穴開け】鋏のセンター穴を開け、熱処理を行ったあと、刃・峰・裏スキを研磨します。
【熱処理(焼入れ・焼き戻し)】
【平面研磨(表・裏)】
【刃研磨・峰研磨】
【裏スキ研磨】裏スキは鋏で最も重要なポイントです。
面が均一で細かいピッチで加工されている山村の裏スキは高く評価されております。当社独自開発の裏スキ加工機により、高品質かつ効率的な裏スキ処理を可能にしました。
【切れ刃 一段・二段研磨】
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【目切り(スキ鋏の場合)】スキ鋏の目切りはワイヤーカットで行っております。 ワイヤーカットはプログラムに基づいて機械加工されるので従来よりも複雑なスキ鋏の目の設計が可能となっております。それによりカット率をコントロールできる櫛刃形状、また従来に無い切れ味を生み出すことできます。
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磨き工程
【バフ研磨】バフ研磨によりミラー仕上げを施します。バフ研磨加工は研磨剤と機械・研磨素材が合わないとステンレスの表面は滑らかでキメ細やかにはなりません。
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分析
【金属組織分析】金属組織が均一かつ、方向性をもっているかを確認します。
【金属顕微鏡】刃先端形状測定 刃先の形状や裏スキのピッチ間隔等を確認します。
【硬度(ロックウェル)】測定 刃に十分な硬度があるかどうか等を測定。一定荷重で圧しつけ、窪みの深さにより硬さを計測。
付加サービス
【レーザマーキング】KEYENCEのレーザーマーカーにより樹脂、金属にも鮮明に印字可能です。現在理美容鋏のブランド名・店名のロゴ・材質表記等を主にマーキングしています。
参照ページ:レーザーマーキング