利器材の製造

日本の刃物は鉄と鋼を接着した構造を持つことが特徴である。弊社では利器メーカーの要望に応じた鋼と地金をロール圧延により接着し、鍛冶屋の技術を再現しています。また最終製品の形状に応じて角度が付いたロール玉を用いて圧延と同時に成型も行い、より使いやすい利器材を製造しております。

金属を高温度に加熱すると、表面が酸化して結晶粒が粗大してしまいます。したがって適した温度で鍛造しなければなりません。一般的に温度が高いほど金属は軟らかくなり伸びが増すことから、加工がしやすい。しかし必要以上に熱くなると柔らかくなり過ぎ、加工後に変形してしまう恐れがあります。裂開時にも熱は必要になりますが、必要最低限の低温を保つことで加工後の変形を防ぎます。

難度の高い鋼付けを機械で行います。形状・厚みから難しいといわれるノミの鍛造やステンレスの割込みにも対応できます。機械化により、高品質かつ低コスト、短納期そして大量受注にも対応いたします。木鋏の鋼等もお任せ下さい。

積層鋼(ダマスカス鋼)の素材も販売します。
もともと積層鋼は、日本古来から伝わる刀の技術を応用し山村製作所で研究製造してきた技術です。積層鋼は、製品・用途に合わせてさまざまな対応が可能です。